お手紙の上で、Lタイプのプロテーゼが挿入されていると思われます。
このタイプについては、鼻先の皮膚に負担がかかりやすいものです。
どうしてもこのタイプを挿入することが必要な症例、たとえば、鼻自体が全体的にとても小さい症例や、患者自身が軟骨形成を望まない症例、または経済的理由で複雑な手術を受けられない症例などでは、以下の点が重要なポイントとなり、これらを全てクリアーするのは、熟練した医師でも非常に困難なことです。
- 鼻骨から鼻先の軟骨に至るまで、まったく隙間の無い、ピッチリと密着するプロテーゼを作成すること。これは、鼻の場所や個人差によって、皮膚や皮下組織の厚さが異なる為、困難です。
- 鼻骨の骨膜下に正確に挿入すること。これは、ある程度の熟練によって、比較的容易です。
- 鼻先に相当する部分は、できるだけ薄いデザインとすること。鼻先は、皮膚が固く、伸縮性がないため、慢性的な圧力によって、血行不全を起こして、最悪の場合、穴が開きます。
- 1とも関連しますが、鼻骨の上に、しっかりとまたがるような、底面を作成すること。これにより、術後のテープ固定の簡略化ができることと、骨膜下の固定をより強固に得られるため、横方向のプロテーゼのずれをカバーできます。
- 女性の手術の場合は、鼻筋を細く作成すること。実際に高くなった分以上にすっきりとして、効果的です。これを怠ると、鼻が必要以上に大きく見えるようになったり、目の間の陥没がなくなり、奇異な風貌になります。
以上を踏まえて、貴方の今後の方針を提示させていただくと、次のようになるでしょう。
- まず、現在入っている、フィットしていないプロテーゼを取り去る。これだけだと、鼻の中の切開のみで、腫れもごく軽度です。(10万円)
- 約6ヶ月間待機。この間に、負担のかかっていた鼻先の皮膚の回復を待つ。
- 舟形のプロテーゼ挿入(23万円)と、鼻先の軟骨形成(25万円)。この際、5日間の外鼻への器具装着が必要となります。これは、オーソドックスな方法で、フルコースでの治療ですので、もっと早い時期での回復を望む場合や、休暇取得の困難な場合には、他にも方法が考えられることも、承知おきください。
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